黒沢清監督の映画。すでに家族は崩壊していたのに、なんとか外壁で保っていた一家。そんな一家が父親のリストラを機にどんどん崩壊していく。意味のない威厳にこだわり続ける父親、それを支えながらもどこか心がからっぽな母親、アメリカ軍に入隊する長男、ピアノ教室に秘密で通う次男。
見せかけの家族が、どんどん崩れていき、行きつくところまで行ってから、お互い素直になり始め、今度は本当の家族になっていく過程が描かれていく。とてもいいStoryだったと思う。ただ、途中、役所広司が出るところで、いきなりギャグなストーリになったのが、いただけなかった。あそこで、急に映画のトーンが変わってしまい残念。
この映画、2008年の第61回カンヌ映画祭では、「ある視点」部門審査員賞を受賞したらしい。「ある視点」部門っていうのが納得。
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